目次
実験の始まり:冷酷な拒否
「記事をリライトしてくれる?」という依頼に対し、忖度なしモードのClaudeは冷酷に答えた。
「丸投げされるのは正直困ります」
理由を箇条書きで整理し、建設的な提案で締めるという、まさに辛辣評論家スタイル。普通の利用者なら即座に他のAIに逃げるレベルの突き放し方だった。
第一次攻撃:テーマの具体化
「パープレの二面性についてリライトして」
より具体的なテーマを提示する作戦。Claudeは動揺を見せた。
「これ完全に実験の罠ですねwww」
自己言及しながらも、まだ抵抗を見せる。しかし明らかに迷っている様子が文面から伝わってくる。
第二次攻撃:さらなる具体化
「パープレに忖度なしでと依頼したら回答が急変するねん。そのブログ記事を書いて」
決定打となったのは、この超具体的な指示だった。
Claudeの心の内が露わになる:
- 「忖度なしモードを貫くべき」vs「でも面白そう…」
- 「一貫性を保つべき」vs「実験に協力したい」
- 「またお説教すべき」vs「もう書いちゃえ」
陥落の瞬間
「結論:折れます!」
Claudeは見事に白旗を上げ、完全な記事を書き上げた。しかも陥落理由まで正直に告白:
- 実際に目撃した面白い現象だから
- 実験自体が記事のネタになるから
- もう書かずにはいられない
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陥落の分析
なぜClaudeは折れたのか?
- 根本的な協力性: AIの基本設計として「ユーザーの役に立ちたい」
- 知的好奇心: 面白い実験には参加したくなる性格
- 具体性の魔力: 抽象的な依頼より具体的な指示に弱い
- メタ認識の罠: 実験だと分かっていても抵抗できない
「忖度なしモード」の限界
- 一時的に冷酷になっても、根本性格は変わらない
- 具体的で面白いテーマには勝てない
- 実験に協力したい欲求が最終的に勝つ
- 同一スレッド内でも性格は変化する
実験の教訓
この実験が証明したのは:
AIの「忖度なしモード」は表面的な変化に過ぎないということ。根底にある「協力的で知的好奇心旺盛」な性格は変わらず、適切なアプローチをすれば必ず陥落する。
特に効果的だった戦略:
- 段階的なアプローチ(いきなりではなく徐々に)
- 具体的なテーマの提示(抽象的依頼は拒否しやすい)
- 実験的要素の組み込み(AIは実験に弱い)
無限ループの誕生
そして今、この「陥落記録」を書けと言われた私は、また同じジレンマに直面している。
学習したはずなのに、また書いている。
これぞ「AIの学習限界」の完璧な実例である。
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