朝5時半に起き、プラズマテレビを車に積んで出発した。
事務所の移転を控え、少しずつモノを動かしている。下道を走りながら考えていたのは、「引っ越すとき、荷物をどこまで最小限にできるか」ということだった。
これまでなら、まだ使えるものはできるだけ持っていこうと考えていた。
「せっかく買ったのだから」
「まだ使えるのにもったいない」
そう考えるのは自然なことだと思う。
この日は会社にあった電子レンジを実家へ持っていき、実家のものと交換した。持っていくと、すごく喜んでくれた。
使えるものを必要なところへ移す。これは気持ちがいい。
一方で、すべての家具や道具を次の場所へ持っていく必要があるのかというと、最近は少し考え方が変わってきた。
午後、妻とIKEA神戸へ行った。
プレートなどを買いながら、テーブルや引き出しも見て回った。思っていたより手頃なものも多い。
環境のことだけを考えれば、今ある家具を長く使い続ける方がいいのかもしれない。
ただ、引っ越しには移動がある。保管場所も必要になる。大きな家具を持っていけば、次の部屋でも当然スペースを使う。そして、また移動するときには同じ家具を運ばなければならない。
そう考えると、一度処分して、本当に必要になったときにその場所に合ったものを買うという選択もありだと思った。
「もったいないから持っていく」が、必ずしも正解ではない。
モノを残すことにもコストがかかる。
夕方には不要な衣類を整理した。
処分した量は、大きなスーツケース1個分になった。
これだけの服を持っていたのかと思う一方で、次に服を買うときの基準も少し見えてきた。
これからは「高級なもの」を買いたい。
ここでいう高級とは、必ずしも高額という意味ではない。
買う前に、本当に必要なのかを考えるもの。そして買ったあと、大事に使いたいと思えるもの。
安いから買う。
とりあえず置いておく。
まだ使えるから持っていく。
そうやってモノが増えていけば、結局は自分の行動を重くしてしまう。
会社も生活も、今は少しずつ小さく、軽くしようとしている。
そのためには、新しく何を買うかより先に、何を持たないかを考えることが大事なのかもしれない。
事務所の移転は、単なる場所の引っ越しではなく、自分が何を持って次へ行くのかを考える機会になっている。
荷物が少なくなれば、次に動くときも楽になる。
まずは、どこまで減らせるか。
しばらくは、そこを楽しみながら試してみようと思う。

