朝からクローゼットを片付けて、書庫として使えるようにした。
スーツケース2個分あった書類がきれいに収まった。それだけでもかなりすっきりしたのだが、この日はそこから一日中、荷物と向き合うことになった。
実家へ行き、車を入れ替え、大阪へ移動して荷物を回収する。いったん自宅へ戻って荷物を降ろし、また大阪へ向かう。会社関係の書類をスーツケースに詰め、別の場所ではテレビや車中泊用のベッドキットを車に積み込んだ。
一日で何度大阪と自宅を往復したのか分からない。
南船場の事務所を撤収することになり、少しずつ荷物を減らしている。
長く仕事をしていると、書類もケーブルもパソコンも、いつの間にか増えていく。「いつか使うかもしれない」と残していたものも多い。
しかし、いざ整理を始めると、なくても困らないものがかなりある。
夜、自宅へ戻ってからも21時まで整理を続けた。
汗だくになりながら、書類、ケーブル、パソコン関係のものを仕分けていく。まだ全部は終わっていない。それでも、自宅にあったものまで含めてかなり断捨離できた。
終わってみると、気持ちまで軽くなった。
これは単に部屋が片付いたからだけではないように思う。
会社を20年以上やっていると、過去の仕事に関係するものがどんどん積み上がる。それは会社を続けてきた証拠でもあるが、一方で、過去のやり方をそのまま抱えていることでもある。
仕事の環境はずいぶん変わった。
紙で保管していたものがデータになり、事務所に置いていた機器も必要なくなってきた。仕事をする場所そのものも、以前ほど固定されなくなった。
それなのに、モノだけ昔の仕事の形を引きずっていたのかもしれない。
今回の事務所撤収は、それを一度リセットする機会になっている。
この日、業者から撤去作業の日程について打診があった。
いよいよ現実味が増してきたので、これまで関わってきた人や、あの場所でよく一緒に飲んでいた友人にも連絡した。
事務所を片付けるというのは、机や棚をなくすだけではない。
そこに積み重なっていた時間まで整理しているような感覚がある。
まだ片付けは残っている。
ただ、モノが減るたびに「これから必要なもの」が少しずつ見えやすくなってきた。
会社も同じなのかもしれない。
何を増やすかを考えるだけではなく、今の自分たちに必要なくなったものを手放す。
次へ進むためには、そんな作業も必要なのだと思う。

