この日は午前中に予定が入っていたため、午後から仕事を進めた。
事務所の片付けに向けて回収業者へ見積もりを依頼し、請求書の送信や支払いも済ませる。細かな仕事を片付けながら、この日楽しみにしていたのが、ある宿泊施設へのホームページリニューアルの提案である。
以前、実際に宿泊した施設である。
宿泊したときに接点ができ、その後ホームページを見ながら「今の内容を活かしてリニューアルすると、こんな感じになるのでは」とデモサイトを作っていた。
今回は、そのデモを見てもらうための手紙を作った。
先日の宿泊のお礼を書き、新しいホームページの案内を添える。デモサイトのURLと公式LINEのQRコードも掲載した。
さらに、Webサイトをリニューアルした場合のイメージが伝わるように、別紙の資料も用意することにした。
考えてみると、
「接点を持つ」
「デモを作る」
「手紙を送る」
という順番で営業するのは初めてである。
通常なら、まず営業して、話を聞いてもらい、そこから提案する。
今回は逆である。
先に自分なりの案を形にしてから、「こんなのを作ってみました」と見てもらう。
もちろん、これが正解かどうかは分からない。
手紙を送っても何の反応もないかもしれない。
それでも今回は、このパターンを一度試してみたいと思った。
最近はAIやコーディング支援ツールのおかげで、デモサイトを作るハードルがかなり下がっている。
完成品まで作り込む必要はない。
「こういう方向ならどうだろう」というところまで形にできれば、文章だけで説明するよりも具体的な提案になる。
夜には、その提案資料を作るためにWebページをA4サイズのイメージにする方法を試していた。
そこで初めて知ったのが、ブラウザの開発者ツールからWebページ全体をスクリーンショットとして保存する方法である。
長いことWebの仕事をしていても、まだ知らない機能がある。
AIで新しいことを覚える一方で、ブラウザに以前から備わっていた機能を今になって知ることもある。
仕事のやり方も営業のやり方も、まだまだ試せることはありそうだ。
今回の手紙に反応があるかどうかは分からない。
だからこそ楽しみでもある。
まず一度やってみる。
その結果を見て、次を考えればいい。

