お盆の8月12日から15日は、四国を旅していた。
今回は高知から徳島方面を巡る旅である。
フェリーに乗り、梼原の千枚田へ寄り、四国カルストを走る。四万十ではゲストハウスに泊まり、翌日は沈下橋を渡って室戸へ。廃校になった小学校を利用した水族館にも立ち寄り、最後は徳島の宿に泊まって帰ってきた。
こうして並べると、完全に旅行である。
ただ、自分の場合は旅行中でも仕事がなくなるわけではない。
四万十のゲストハウスでは、夕食を終えて宿へ戻ってからパソコンを広げた。
木の床が広がるリビングにはハンモックがあり、窓の外には山が見える。そんな場所で、システムのデータ読み込み部分のユーザーインターフェースを変更していた。
別の案件ではインドネシア語にも挑戦した。
翌日は室戸を巡り、徳島の宿へ移動した。
ところが今度は通信環境が安定しない。
IIJもWi-Fiも途切れるため、povoの24時間使い放題を追加した。330円で回線を確保して、18時50分から仕事を再開した。
配車システムのキャンセル処理を対応し、別のシステムもバージョンアップした。
旅行だから仕事をしない、仕事だから旅行できない。
自分の場合、その境目はかなり曖昧になっている。
もちろん、これが誰にとっても良い働き方だとは思っていない。
旅先でまで仕事をしたくない人もいるだろうし、完全に仕事から離れる時間も大切である。
ただ、自分にはこの形が合っている。
昼間は移動して、気になる場所へ寄る。
偶然近くに棚田があると分かれば行ってみる。沈下橋で人と出会えば話をする。道の駅にワークスペースがあれば「ここでも仕事ができそうだな」と見る。
そして宿に着いたら、必要な仕事をする。
今回泊まった四万十のゲストハウスでは、旅先で知り合った人たちが全国の旅について話していた。宿のオーナーからその土地の話を聞くこともできた。
最終日に泊まった宿では、女将さんから苗までいただいた。
こういう予定していなかった出来事が旅にはある。
一方で仕事のほうも、帰宅した15日には複数の案件をGitHubへアップした。新しいMVPについても初期仕様を固めた。
旅をしたから仕事が止まった、という感覚はあまりない。
むしろ場所が変わることで、普段とは違う景色の中で仕事をしている。
自分が考えるワーケーションは、立派なホテルのワークスペースでパソコンを開くことではないのかもしれない。
ゲストハウスのリビングでもいい。
道の駅でもいい。
通信が弱ければ別の回線を使えばいい。
仕事を持ったまま移動し、その土地を楽しみながら、必要な仕事も続ける。
今回の四国旅は、そんな自分なりのワーケーションをそのまま実践した4日間だった。

