最近、業務システムの開発で意識しているのが「一つ作って終わりにしない」ということである。
この日は、すでに作っていた「配車トーク」を複製し、別の案件へ反映する作業から始めた。
さらに、ある事務所向けのひな形を作成した。
ひな形と言っても、単純にコピーすれば完成するわけではない。実際に作業を始めると、なんだかんだと変更するところが多い。
顧客ごとにIDが違う。WebのURLも違う。当然、使い方に合わせて調整する部分も出てくる。
「コピーすればすぐできる」と思っていても、最初のひな形を整えるところには、それなりに手間がかかる。
ただ、この日の作業を進めながら、これが完成すれば横展開はかなり楽になる予感がした。
ここが大事なのだと思う。
一つ目を作る時間だけを見ると、効率がいいとは言えないかもしれない。しかし、二つ目、三つ目まで考えると話が変わってくる。
夜19時からはCodexを使い、すでにある報連相版をコピーして面談版へ変更した。必要なIDやWeb URLなどを書き換えていく。
20時ちょうどには「リクエストが多すぎます」という警告まで出た。
AIを使えば何でも無制限に進められるわけではないらしい。
それでも、変更したシステムをテストすると問題なく動いた。
そして22時には、さらに別の製造業向けのコピーも用意した。
朝には「変更点が多いな」と感じていたものが、その日の夜には次の案件へ展開できるところまで進んでいた。
これは、最近自分が考えているMVP開発の方向ともつながっている。
顧客ごとにゼロからシステムを作るのではなく、まず一つの形を作る。それを実際に使えるところまで整え、そこから必要な部分だけを変えて横展開していく。
もちろん、コピーしただけでは使えない。
最初のひな形をどこまで共通化できるか。どこを顧客ごとに変更するのか。その境界を見つける作業が必要になる。
この日は病院へ行ったり、妻を歯医者へ送ったりしながらの一日だった。それでも、その合間を使いながら開発を進め、夜には次の案件の準備までできた。
一つ作る。
使えるところまで直す。
そして次へコピーする。
ようやく「個別開発」から「横展開」へ進むための形が少し見えてきた一日だった。

