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使ってもらわないと分からない。システム開発で感じた「使いやすさ」の難しさ

システム開発で感じた「使いやすさ」の難しさ

この日は朝から、ある飲食店のホームページリニューアル作業に集中した。

WordPressをサブディレクトリーからルートへ変更し、リンクを書き換え、バックアップから復元して動作を確認する。途中、別案件で「画面上では変更したのに、保存先では変更されていない」と連絡が入ったが、まずは目の前のリニューアルを終わらせることを優先した。

いくつかの仕事を並行していると、何か起きるたびにそちらへ飛んでしまいがちである。

しかし、それを繰り返すと結局どれも終わらない。この日は「今はこれを終わらせる」と決めて集中した。12時55分には一通りのチェックまで完了できた。

午後からは配車トークの修正に取り掛かった。

ここで考えたのが、「使うのが難しい」と感じる人に対して、どこまで時間をかけるべきなのかということだった。

もともとはアナログでの運用がしんどいという話から、少しでも楽にできないかと考えて作った仕組みである。

しかし、新しい仕組みそのものが難しいのであれば、それを無理に使ってもらうことが本当に正解なのか。

慣れているアナログへ戻ることも、一つの解決策ではないかと思う。

作る側は、どうしても「便利になったのだから使ってほしい」と考えてしまう。しかし、使う側にとっては、機能が増えたことよりも「今までと違う」ということ自体が負担になる場合がある。

夜になって、さらにその難しさを感じた。

音声入力のインターフェースをブラッシュアップしながら、説明する側にも実際に使ってもらった方がいいと感じた。

使っていない人にシステムを説明するのは疲れる。

画面を見ただけでは分からない部分があるし、どこで引っかかるのかも実際に触らなければ見えてこない。

これはユーザーインターフェースの問題なのか、それとも新しい操作に対する慣れの問題なのか。その境界は作っている側から見ているだけでは分からない。

この日はWebサイト側でも散々だった。

SSL警告を直し、問い合わせフォームのreCAPTCHAの問題を確認し、メール転送を設定し、見積もりを作った。その後、リニューアルしたサイトを見ると画像が全部消えている。

直前に行った一括置換を疑い、ブラウザのコンソールやネットワークを確認しながら2時間ほど格闘した。

結局、原因は追加CSSで画像を非表示にしていただけだった。

分かってしまえば、なんてことはない。

ただ、分からない間は複雑な原因を疑ってしまう。

システムを使う人も同じなのかもしれない。

作る側には簡単に見えることでも、初めて触る人には原因も操作方法も分からない。

だからこそ、機能を作るだけではなく、実際に使ってもらうところまで見なければならない。

一方で、すべての人に無理に合わせる必要があるのかという問題も残る。

新しい仕組みが合わないなら、従来の方法を続ける選択肢もある。

どこまで改善するのか。どこで見切るのか。誰に使ってもらうのか。

作ること以上に、そこを判断することが難しい。

この日はそんなことを考えながら、24時50分に床に着いた。

本当に疲れた一日だった。

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