今日は、ある製造会社とWebサイトのリニューアルについて打ち合わせをした。
今回、改めて感じたのは「こちらが良いと思っているものと、お客様が良いと思っているものは必ずしも同じではない」という、ごく当たり前のことだった。
例えば製品写真。
AIを使えば、写真を綺麗に整えたり、見栄えを良くしたりすることができる。こちらとしては「前より綺麗になった」と思っていた。
しかし、メーカーの立場から見ると、実際の製品とは違って見える部分があり、そのままでは使えない画像も多かった。
考えてみれば当然である。
メーカーのWebサイトでは、綺麗に見えること以上に「正確であること」が大切だ。
以前の自分なら、「せっかく綺麗にしたのに、こっちの方がええやん」と、少し自分よがりに考えていたかもしれない。
しかし今回は、話を聞いて素直に納得できた。
AIを使えば、見栄えを整えることは以前より簡単になった。だからこそ、何を変えてよくて、何を変えてはいけないのかを判断する必要がある。
言葉についても同じだった。
「充填機メーカー」という認識でいたが、実際には「充填ラインメーカー」という表現の方が近い。また「液体充填機」という大きなくくりだけではなく、「飲料用充填機」という言葉でも検索してもらいたいという話が出た。
扱う液体も、オレンジジュースやミネラルウォーターだけではない。酒、リキュール、ウイスキー、甘酒、ソース、醤油など幅広い。
こういう話は、Webサイトだけを見ながら考えていても、なかなか分からない。
会って話をしたからこそ、こちらの認識と相手の認識の違いがいくつも見えてきた。
ページの作り方についても話が広がった。
単に製品を並べて説明するのではなく、「こんなことで困っている」「こんなものを充填したい」という利用者側の課題から入り、最終的に適した製品へ案内する。
漫画のような見せ方も面白いかもしれない。
製品を売る側の論理ではなく、探している人の入口からWebサイトを組み立てるという考え方である。
そして打ち合わせの最後に、自社で開発している業務報告のサービスについて話をしたところ、興味を持っていただいた。
まずは無料のお試し版を使ってもらうことになり、その日の18時20分に納品した。
自社サービスとしては、これが初めての納品である。
まだメールを使ったミニマムな仕組みで、無料のお試し版でもある。
それでも、自分たちで考え、自分たちで作ったサービスが初めてお客様の現場に入った。
記念すべき日だと思う。
最初から大きな完成形を目指すのではなく、まずは小さく使ってもらう。
今回のようなスタートで良かったのかもしれない。

