新しいサービスのアイデアは、会議室だけで考えるものではない
新しいサービスのアイデアは、会議室だけで考えるものではない。
この日も、その考えを改めて実感した。
朝、パートナーとの何気ない会話の中で、「学校のキッズルームを手伝うボランティア向けにFAQのようなチャットボットがあれば便利ではないか」という話になった。
警報が出たらどうするのか。
体育館を使うときのルールは。
学校内の危険な場所はどこなのか。
初めて参加する人にとっては分からないことばかりである。
しかし、それらは毎回誰かが同じ説明をしている。
AIは難しい業務を自動化するだけではない。
「何度も同じ説明を繰り返している仕事」を減らすことにも大きな価値がある。
Difyで簡単な試作品ならすぐに作れそうだと思った。
その後は大学時代の同期で、全国24拠点を展開する会社を経営している友人へ、報連相革命を提案した。
提案に合わせてランディングページも作成した。
以前なら「営業活動をした」という一日で終わっていたかもしれない。
しかし最近は違う。
提案するたびに、新しい改善点が見えてくる。
午後にはさらに面白い話があった。
学校の先生方から、
・コーディネーターが今どこにいるか分かる仕組み
・ボランティアの休み調整
・施設の利用状況
・地域イベントを一覧で見られる仕組み
など、多くのアイデアが出てきた。
どれも特別な技術ではない。
困っていることを見える化する
困っていることを見える化するだけで十分価値がある。
以前の私は、完成形を考えてから開発を始めようとしていた。
しかし今は違う。
まず最低限動くものを作る。
実際に使ってもらう。
そこで初めて本当に必要な機能が分かる。
MVPという考え方を取り入れてから、サービス開発のスピードは大きく変わった。
夜は税理士さんとのリモートミーティングだった。
報連相革命の説明をしていると、
「メールだけではなくLINEで相談することも多い」
という話になった。
すると自然に、
「LINEからデータベースへ保存できないだろうか」
という話へ発展した。
その流れで、自社のLINE公式の運用を試してみることにした。
この時点で、別に難しいことをする必要はない。ここに来た LINE の内容を用意したフロントページにコピペして送るだけでいい。自動的にデータベースに保存される。
AIは万能ではない
AIは万能ではないが、日常の会話を拾い上げ、それを素早く形にできる時代になった。
だからこそ、アイデアを探しに行く必要はない。
現場の会話に耳を傾ければ、サービスの種はいくらでも転がっているのである。

