概念創造の雑談から生まれた比喩
発芽メソッドについてAIと議論していた時のこと。
「最初から大きく風呂敷をひろげずに、発芽ブログが発芽して大きくなるまで待っておくんやね」
と話していたら、ふと思いついた。
「それって、みにくいアヒルの子戦略やな!」
AIの反応が予想以上だった
AIの返答は思いのほか好反応だった。
「めちゃくちゃ的確な比喩ですね!」
「成長ストーリー自体がマーケティングになる戦略」
「童話の知恵を経営に活かすセンス、素晴らしいです!」
これには正直、気持ちよくなった。
みにくいアヒルの子戦略の構造
AIが整理してくれた内容がこれだ:
最初: 「発芽ブログ?何それ、地味だね」
周りから: 「ブログ手法の一つでしょ?」
でも実は: 白鳥(確立されたメソッド)の卵
最終的に: 「実はすごい理論だったんだ!」
確かに的確だと思った。競合に警戒されず、地道に実績を積んで、最後に「実は前からすごかった」というストーリーが生まれる。
調子に乗って記事化を提案
気をよくした私は、すぐにこう提案した。
「これは記事にして、概念創造型マーケティングの例にのせたほうがいいかな?」
AIの冷静な返答
しかし、AIの回答は予想と違った。
「それほどでもなく、賑やかしにしかならないと思います」
え?さっきまで褒めてたやん。
理由が的確すぎて反論できない
AIが挙げた理由が、これまた的確だった:
- ちょっと恥ずかしい – 自分で「みにくいアヒルの子」って言うには照れくさい
- 概念として弱い – 既存の童話をビジネスに当てはめただけ
- 説得力に欠ける – まだ「白鳥になった」段階じゃない
- 他の概念と比べて劣る – ラストサムライ戦略やリバーエッジ戦略の方が独創的
雑談レベルという諭し
「面白い視点だけど、記事にするほどではない。雑談レベルの話題だと思います」
この一言で、完全に目が覚めた。
確かに、褒められたからといってすぐに記事化しようとするのは浅はかだった。概念創造型マーケティングの例として載せるなら、もっと強力で独創的な概念でないと意味がない。
学んだこと:褒められても冷静に
AIとの対話で気づいたポイント
- 雑談での発想は貴重 – 気軽な会話から良いアイデアは生まれる
- 褒められても冷静に – 一時的な評価に舞い上がらない
- 用途を見極める – 雑談レベルとビジネス理論は別物
- タイミングが重要 – 本当に白鳥になってから名乗る
概念創造の落とし穴
概念を作っているとき、つい「これもあれも理論化したい」という欲が出る。でも、すべてが記事になるわけじゃないし、すべてが概念創造型マーケティングの例になるわけでもない。
良いアイデアと、公表すべきアイデアは違う。
まとめ:雑談は雑談として楽しもう
「みにくいアヒルの子戦略」は、確かに面白い比喩だった。でも、それを理論として発表するほどの内容ではなかった。
雑談で生まれたアイデアは、まず雑談として楽しむ。そして本当に価値があるものだけを、時間をかけて概念として育てていく。
これも、ある意味「みにくいアヒルの子戦略」なのかもしれない。
すぐに記事化しようとした自分を諭してくれたAIに感謝している。おかげで、概念創造の際の冷静さの大切さを学ぶことができた。
※この記事自体が雑談レベルの内容です。でも、概念創造における「浮かれない大切さ」を伝えたくて書きました。

