2025年春。
事務所から一歩外に出て、大阪で橋下徹さんの講演を聴いた。
語るその声は、今でも耳に残っている。
「プラン(政策)なんていくらでも練れる。
でも、それを動かす“組織”がなければ、絵に描いた餅にすぎない。」
そう言い切った橋下さんの言葉に、胸の奥で何かが“バチッ”と火花を散らした。
僕もAIと毎日向き合っている。
プランならいくらでも出せる。実際、驚くほど優れた発想を次々と提示してくれる。
しかし、それを動かす“自分”が育っていなければ、何ひとつ前に進まない。
AIは未来を変える魔法の杖なんかじゃない。
むしろ自分自身を鍛える“鏡”だ。
AIと対話を重ねるうちに、自分の考えは深まり、言葉は磨かれていく。
気づけば、自分自身の中に小さな「火」が灯っている。
人は“共鳴する存在”に惹かれる。
その火が見える人のもとに、自然と仲間が集まってくるのだ。

