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1つのテーマを複数媒体に展開するAI活用の実務フロー

1つのテーマを複数媒体に展開するAI活用の実務フロー

前回の記事では、AIは単発の便利ツールではなく、1つのテーマを複数媒体へ展開するための制作ラインとして使うとしっくりくる、という話を書いた。

今回はその続きとして、実際に自分がどういう手順で回しているかを、かなり実務寄りに書いてみたい。

結局のところ、大事なのは理論より手順である。
どう考えているかも大事だが、最終的にはどう回しているかの方が、ずっと実用的だからだ。

最初にやるのは執筆ではなく設計である

自分の基本的な考え方はシンプルで、先に全部を書こうとしないことである。

最初から完璧なブログ記事を書こうとする。
最初から完璧な動画台本を作ろうとする。
最初から全部のSNS投稿まで整えようとする。

こういう入り方をすると、だいたい止まる。

だから最初にやるのは、執筆ではない。設計である。

まず、今回何を出すのか、テーマを1つ決める。
株式市場でもいいし、AI活用でもいいし、仕事の現場で感じたことでもいい。とにかく、今回の発信の根っこを1本に絞る。

そこが曖昧だと、その後に何を作ってもぶれやすい。

4本の記事や台本を別々に作る感覚で入らない

テーマが決まったら、次にそのテーマをどの媒体に展開するかを決める。

自分の場合、基本の出力先はこの4つである。

  • ロング動画用台本
  • ショート動画用台本
  • ブログ用記事
  • note用記事

ここで大事なのは、4本を別々に作るつもりで入らないことである。

あくまで、1つのテーマを4つの形に変える。
そう考えるだけで、心理的な負担がかなり変わる。

媒体が4つあると仕事が4倍に見えるが、実際にはそうではない。
根っこが1つなら、途中までは共通化できるからである。

AIと壁打ちして先にプロンプトを整える

次にやるのが、プロンプト設計である。

ここは見落とされがちだが、かなり重要だ。いきなり本文を書かせるのではなく、まずそのテーマに対して、どういう観点で、どういう順番で、どういう温度感で出すのかをAIと壁打ちする。

要するに、原稿を書く前に、原稿の型を決めるのである。

たとえばショート動画なら、冒頭1秒でつかみを作る、結論から入る、最後に導線を入れる、といった条件を先に決める。

ロング動画なら、全体の流れを先に話すのか、個別の論点から入るのか、どこまで具体例を入れるのかを決める。

ブログ記事なら、検索から読まれる前提で見出し構成を整理する。
noteなら、ブログより少し人間の温度が見えるような書き方に寄せる。

つまり、いきなり本文を書かせるのではなく、先に出力ルールを決める。
このひと手間が、あとでかなり効いてくる。

GPTやGeminiは表現役、Perplexityは情報収集役

自分の中では、AIツールは全部同じ役割ではない。

ここを分けておいた方が、全体が安定しやすい。

GPTやGeminiには、構成整理や表現生成を任せる。
一方で、根拠となるデータ収集はPerplexityの役割が大きい。

つまり、

  • 調べる役
  • 整理する役
  • 表現する役

を分けているわけである。

全部を1つのAIに押し込むこともできるが、そのやり方は便利そうでいて、意外とぶれやすい。
逆に役割を分けると、精度も流れも安定しやすい。

先に集めるのは文章ではなく根拠データである

Perplexityで集めるのは、完成した記事ではない。

あくまで素材である。

たとえば、こんな情報を拾う。

  • 何が起きたのか
  • いつ起きたのか
  • 数字はどうなのか
  • 市場や読者はどう反応しているのか
  • ポジティブ要因は何か
  • 注意点は何か

この時点では、きれいな文章にしなくていい。
大事なのは、あとで料理しやすい状態で素材をそろえることだ。

雑に集めた情報を雑に投げると、出力も雑になりやすい。
だから、自分はある程度「素材の箱」に整理してから、GPTやGeminiに渡すようにしている。

まずショート動画用台本を作る理由

素材がそろったら、ようやく生成に入る。

自分がよくやる順番は、まずショート動画用台本からである。

理由は単純で、一番短く、一番テーマの芯が出るからだ。

ショート台本を先に作ると、「この話の要点は何なのか」がはっきりする。
逆に、ショートで要点が立たないテーマは、ロングにしてもブログにしても弱くなりやすい。

つまりショートは、入口であると同時に、テーマの強度チェックでもある。

NotebookLMで動画解説とインフォグラムを作る

ショート動画用台本ができたら、それをNotebookLMに渡す。

ここで狙っているのは、単なる文章の読み替えではない。
動画解説やインフォグラムといった、別形式の素材を作ることである。

この流れの良いところは、同じ内容でも見せ方を変えられることだ。

文章だけでは伝わりにくいことも、図にすると伝わる。
動画にすると、さらに入口が広がる。

しかも、体感的にはインフォグラムの方が動画解説より先にできることもある。
その場合は、先にブログ記事へ差し込む。

ブログは早めに公開して母艦にする

並行して、ブログ記事も作る。

自分の中では、ブログは母艦である。

情報がまとまっていて、あとから追記もしやすい。
YouTubeやXから来た人を受け止める場所にもなる。
後日、URLを足したり、画像を入れたり、少しずつ育てていける。

だから、ブログは比較的早い段階で公開してしまうことが多い。

先に受け皿を作っておくと、その後の動画やSNSが全部つながりやすい。

画像は本文の後ではなく別ラインで作る

このあたりと並行して、アイキャッチ画像も生成する。

ここも意外と大事だと思っている。
文章を書き終えてから慌てて画像を考えると、だいたい雑になりやすい。

だから、本文とは別ラインで、アイキャッチ画像用のプロンプトを先に作っておく。

この画像は、ブログのアイキャッチにもなるし、ロング動画用のサムネイルの土台にもなる。
つまり最初から、複数用途で使える前提で作る。

1回作ったものを、媒体ごとに少し調整して流用する。
この発想にしてから、かなり楽になった。

地味だが画像のリサイズはかなり重要である

AI系ツールから出てくる画像は、そのままだと重いことが多い。

だから、ブログに載せるときはリサイズして軽量化する。
サムネイル用とブログ用で、サイズや比率を変えることもある。

こういう工程は地味だが、実務としてはかなり重要だと思う。

せっかく図解やアイキャッチを入れても、ページが重くなると読まれにくくなる。
良い素材を作ることと、使いやすい素材に整えることは、別の仕事なのである。

次にロング動画用台本を作ってYouTubeへ流す

その後、ロング動画用台本を生成する。

ショートで削ぎ落としたテーマを、今度は少し広げていく感覚である。

自分の中では、役割分担はかなり明確で、

  • ショートは入口
  • ロングは理解
  • ブログは蓄積
  • noteは文脈化
  • Xは拡散

という整理になっている。

ロング動画ができたら、NotebookLMで動画解説を生成し、そのままYouTubeにアップする。
公開したら、そのURLをブログ記事に差し込む。

これで、記事と動画が別々に浮かず、相互に行き来できる。

ショートはスマホで編集し、機動力を優先する

ショート動画は、スマホで編集してそのままYouTubeへ上げることが多い。

ここは凝りすぎない方が続く。
むしろ一定の型で、早く回すことを重視している。

ショートは入口なので、重厚さよりも機動力の方が大事だと感じている。
細部に時間をかけすぎると、全体の流れが止まってしまう。

noteはコピーではなく、少しだけ温度を変える

その後、note記事をアップする。

ただし、ブログの単純なコピーにはしない。
内容は近くても、少しだけ読み味や導入の空気を変える。

ブログが整理と蓄積の場所なら、noteはもう少し文脈や温度を乗せる場所という感覚で使っている。

同じテーマでも、媒体ごとの役割が違えば、見せ方も自然に変わる。
ここを分けておくと、焼き直し感が出にくい。

Xは最後に無理やり作るのではなく自然に出てくる状態が理想

最後にXで発信する。

ここまで来ると、X単体の投稿をゼロから考える必要はほとんどない。
ブログ、動画、noteを作る過程で、論点はすでに整理されているからだ。

つまりXは、最後に無理やり絞り出すものではない。
制作ラインの最後に、自然に出てくる状態が理想なのである。

この流れにしてから、Xだけ別仕事のように感じることが減った。

自分は媒体ごとに1本ずつ作っているわけではない

この一連の流れをまとめると、だいたいこうなる。

  • テーマを決める
  • 出力の型を決める
  • 根拠データを集める
  • ショート台本を作る
  • NotebookLMで図解や解説素材を作る
  • ブログを先に公開する
  • アイキャッチを生成して流用する
  • ロング動画を作ってYouTubeへ上げる
  • ショートを編集して出す
  • noteに展開する
  • 最後にXで発信する

要するに、自分は媒体ごとに1本ずつ作っている感覚ではやっていない。

1つのテーマを、順番に変換している。
その感覚で回している。

この違いはかなり大きい。

ブログを書いてから動画を考える。
動画を出してからSNSを考える。
そのたびにゼロから悩む。

このやり方だと、自分は続きにくい。
でも最初から制作ラインとして組んでおけば、1回決めたテーマが次の工程へ自然に流れていく。

AI活用で大事なのは文章力より流れの設計かもしれない

AI活用というと、どうしても「うまい文章を出せるか」に目が向きやすい。

だが実際には、それ以上に大事なのは流れの設計ではないかと思っている。

AIに全部任せるのではない。
AIを工程の中に配置するのである。

どこで調べるか。
どこで整理するか。
どこで見せ方を変えるか。
どこで母艦に戻すか。

この配置が決まると、発信全体がかなり楽になる。

そしてたぶん、この「配置の設計」こそが、AI活用で一番差が出るところなのだと思う。

まとめ

この方法は、特別な大企業の仕組みではない。
むしろ、小さな会社や少人数で発信している人ほど相性がいいかもしれない。

人手が少ないからこそ、毎回ゼロから作らず、同じテーマを複数媒体へ展開する設計が効いてくるからである。

もちろん、まだ改善の余地はある。
もっと省力化できるところもあるし、媒体ごとの役割分担もこれから変わっていくかもしれない。

ただ少なくとも今のところ、この流れにしてから発信はかなり整理しやすくなった。

AIに全部任せるのではなく、AIを工程の中に配置する。
今の自分がやっているのは、たぶんそういう使い方である。

そして、その設計ができるようになると、1つのテーマは1回きりのネタではなく、複数の入り口を持つ発信資産に変わっていく。

動画での説明はこちら▼

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