3月のGPT画像生成ブームから始まった物語
今年3月、GPTのDall-Eでジブリ風アニメ画像を生成したのがきっかけで、画像生成AIにハマった。
1990年代のアニメ風、昭和の週刊新潮表紙風、80年代のわたせせいぞうや鈴木英人風。様々なプロンプトを試し、満足のいくアウトプットを量産していた。
一方で、同じプロンプトをGeminiで試すと、生成時間は早いものの、どこか雑で薄っぺらい。全く満足できる出来ではなかった。
Geminiに「画像生成ダメ」のレッテルを貼った日
GPTとの圧倒的な品質差を目の当たりにして、私はGeminiに明確なレッテルを貼った。
「Geminiは画像生成ダメ」
この判断は当時の実体験に基づいていたし、間違いではなかった。しかし、この固定観念が後に大きく覆されることになる。
9月のフィギュアブームで再挑戦
9月に入ってフィギュアブームが到来した。久々に画像生成熱が再燃し、何気なくGeminiで画像生成を試してみた。
すると、驚くべき結果が待っていた。
今までのイメージを完全に覆すような高品質な画像が生成されたのだ。半年前の「雑で薄っぺらい」Geminiは、もはや存在しなかった。
Perplexityの意外な進化
同様の驚きは、Perplexityでも体験した。
以前は分析や調査専用ツールとして使っていたPerplexity。対話のキャッチボールには期待していなかった。
ところが、最近使ってみると対話が様になってきて、やり取りが楽しい。分析特化型から、総合的なAIパートナーへと進化していた。
AI進化スピードの恐ろしさ
これらの体験で痛感したのは、AI進化スピードの恐ろしさだ。
わずか半年での激変
- Gemini:画像生成ダメ → 高品質画像生成
- Perplexity:分析専用 → 対話も楽しい総合AI
- 固定観念が完全に覆される
「三日会わざるば刮目して見よ」という言葉があるが、AIの世界では「三ヶ月会わざるば」どころか、「一週間でも」劇的に変わる可能性がある。
過去の評価が無意味になる現実
この体験で学んだのは、過去の評価や印象が瞬時に無意味になる現実だ。
危険な思い込み
- 「あのAIはダメ」という決めつけ
- 過去の体験による固定観念
- 一度の評価での永続的判断
- 競合比較での優劣の固定化
AI業界では、昨日の常識が今日の非常識になる。
Claudeの画像生成も時間の問題?
現在、Claudeは画像生成機能を持たない。しかし、今回の体験を通じて確信した。
「Claudeもいずれ画像生成できる時代が来る可能性を否定できない」
技術の進歩スピードを考えれば、現在の「できない」は「まだできない」に過ぎない。数ヶ月後には、全く違う能力を持っているかもしれない。
AI活用における新しい心構え
この体験から、AI活用における心構えが変わった。
新しい原則
- 定期的な再評価を怠らない
- 過去の印象に固執しない
- 最新アップデート情報をチェックする
- 競合AIの進化も常に監視する
- 固定観念を持たない柔軟性を保つ
実用的なAI進化対応策
具体的な対応策も見えてきた。
月一回のAI再評価
- 以前ダメだったAIを再テスト
- 新機能や改善点をチェック
- プロンプト手法のアップデート
- 他社AIとの比較評価
情報収集の仕組み化
- AI関連ニュースの定期確認
- アップデート情報の追跡
- ユーザーレビューのチェック
- 実際の使用感テスト
変化を前提とした戦略
AI活用戦略も、変化を前提としたものに変更した。
従来の戦略
- 一度決めたAIを長期利用
- 固定的な使い分け
- 安定志向の選択
新しい戦略
- 柔軟な使い分けと変更
- 定期的な見直しと最適化
- 変化対応を前提とした運用
まとめ:AI時代の生存戦略
「AIは三日会わざるば刮目して見よ」は、現代の真理だ。
半年でGeminiの画像生成が劇的に改善し、Perplexityが対話AIとしても使えるようになった。この変化スピードは、今後さらに加速するだろう。
AI時代を生き抜くには、過去の評価に固執せず、常に新しい可能性を探る姿勢が必要だ。昨日のダメAIが、明日のベストパートナーになる。そんな時代を私たちは生きている。
固定観念を捨て、変化を楽しむ。それが、AI時代の生存戦略なのかもしれない。